建設業経理(事務)士

建設業経理事務士は、財団法人建設業振興基金が実施する民間資格で建設業経理事務士検定試験に合格することにより取得することができる資格です。難易度により1級から4級までの試験があります。各級は次のように位置づけられます。

1級

上級の建設業簿記、建設業原価計算及び会計学を修得し、商法その他会計に関する法規を理解しており、建設業の財務諸表の作成及びそれに基づく経営分析が行えること。

2級

実践的な建設業簿記、基礎的な建設業原価計算を修得し、決算等に関する実務を行えること。

3級

基礎的な建設業簿記の原理及び記帳並びに初歩的な建設業原価計算を理解しており、決算等に関する初歩的な実務を行えること。

4級

初歩的な建設業簿記を理解していること。

平成18年度より1級2級は建設業経理士検定試験が実施され合格者は1級(2級)建設業経理士と呼ばれるようになり、3級4級については従来通り建設業経理事務士検定試験が行われ合格者は3級(4級)建設業経理事務士となります。

経営事項審査上の評価について

経営事項審査において 加点評価の対象とされるのは1・2級の合格者の方です。

検定試験学習上のポイント
 この検定試験では、建設業に特有の工事原価の計算について全体的な流れを確実に身につけることが重要です。2級までは合格率も高く、それほどひねくれた問題も出題されませんので、出題される問題のパターンをある程度つかむことが合格への早道であると思います。
 過去に出題された問題を繰り返し解き、出題傾向を把握するだけでも、十分合格レベルまで達することができます。
 1級に関しては、原価計算・財務諸表・財務分析の3科目に合格する必要があります。計算も高度になり、理論問題もありますので、教科書(テキスト)を1冊は購入して、知識を補充しながら問題を解くようにしましょう。
 科目合格は5年間有効ですので、1科目ずつ勉強してもいいと思いますが、余裕があれば、1年目 原価計算 2年目 財務諸表+財務分析 というように、関連のある組み合わせにして受験すると比較的勉強がしやすいです。
 この検定試験の内容については、単なる資格試験というだけでなく実際の建設業の会計・原価管理に役立つ知識ですので、ぜひ勉強してみてください。
 
過去の検定試験の平均合格率は下記のとおりです。
  
1級 財務諸表  19.6%
財務分析 29.3%
原価計算 35.5%
2級 48.1%
3級 64.5%
4級 79.1%
試験についての詳細は、建設業振興基金のホームページにてご確認ください

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